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霞ヶ浦の紹介

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    動物プランクトン

    動物プランクトン(夏に見られるもの)

    ネズミワムシ/ネズミワムシ科(Trichocerc birostris)

    ネズミワムシ ネズミワムシ

    各地の湖沼で普通にみられ、霞ヶ浦においては7~10月頃に出現します。北浦のほうが西浦に較べて出現数が多く、この種が優先種となるときもあります。体は、細長く、被甲前端に2本の長い突起がります。体の後のほうは、2つに分かれ、それぞれに細い刺状のあとをもった肢があります。あとを除く体長は、200マイクロメートル内外。

    ツボワムシ/ツボワムシ科(Brachionus caralyciflorus)

    ツボワムシ ツボワムシ

    我が国各地の湖沼で普通にみられる動物プランクトン。富栄養化したアルカリ性の淡水域に多く生息します。体は比較的柔らかい甲に包まれています。このは、背腹がはっきり分かれていなく、背面 全体には4本の刺があります。被甲長150~600マイクロメートル。大きさ、被甲前端の刺の長さ等の形態の変異はきわめて大きいものがあります。

    ニセゾウミジンコ/ゾウミジンコ科(Boumina fatalis)

    ニセゾウミジンコ ニセゾウミジンコ

    東アジアに分布する南方系のミジンコ。日本では、霞ヶ浦だけでなく、河口湖、諏訪湖でも見出されています。霞ヶ浦では、毎年8~10月に湖にわたって大量 に出現し、夏季の動物プランクトンの優先種になっています。第一触覚が伸びて、象のようになっているのが、特徴。眼は複眼のみで単眼を欠いています。体長は、0.4~0.7ミリメートル

    オナガミジンコ/シダ科(Diaphanosma brachyurum)

    オナガミジンコ オナガミジンコ

    全国各地の水域に広く分布し、特に富栄養化した水域に多い種類です。霞ヶ浦でもっとも普通 にみられるミジンコ類の一つで、7月~11月頃に多く見られますが、雄に限っては秋頃に現れます。殻は薄くて無色透明で、側面 からみると、長い卵形をしています。頭部は円く、しばしば著しく大頭となるものもあります。および単眼を欠き、大きな複眼をもちます。体は、雌が約1ミリメートル、雄は0.7ミリメートル以下

    ツリガネムシ/ツリガネムシ科(Vorticella sp.)

    ツリガネムシ ツリガネムシ

    この仲間には、きれいな水域から、強度に汚濁した水域を好むものまで様々がいますが、霞ヶ浦で普通にみられるものは、有機物の多い水域を好む種類です。霞ヶ浦では、プランクトンとしてよりも、湖岸の付着生物として見られることがほとんどです。体は、螺旋に巻いて伸縮する柄の上につき、円錐状で口部には繊毛の環があります。体長は、ほとんどのものが50~100マイクロメートル程度。

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