外環計画についての多方面の意見を聞くことについて
はじめに
 大都市圏への人口の集中と交通需要の増大を起因とする慢性的な交通渋滞、大気、騒音などの環境問題、幹線道路から生活道路にあふれ出す交通によって頻発する交通事故、阪神淡路大震災を契機に再認識された都市災害に対する脆弱さなど、東京の道路交通問題は依然解決されていません。首都圏の快適・安全な暮らしのためにもその解決が急務の課題となっています。
 また、経済社会のグローバル化、国際時代を迎え、疲弊する我が国経済を再び活性化するためには、我が国経済をリードする東京など大都市圏の活性化が不可欠となっており、非効率のまま放置されている渋滞問題の解消等、東京の道路問題の解決は、我が国経済の活性化の契機となるものとして強い期待を集めています。 東京外かく環状道路(以下「外環」と呼ぶ)は、不足している環状方向の道路を整備することにより放射方向の道路を相互に連絡し、バランスのとれた広域的な幹線道路ネットワークを形成するものであり、都心部のみならず東京圏における自動車交通の分散、渋滞解消を図るとともに、区部西部地域や多摩東部地域の交通の利便性を向上させ、また、沿線地域の新たなまちづくりを可能とするなど様々な役割が期待される路線であると考えています。
 しかしながら、外環はその整備により沿線地域をはじめとする周辺地域に大きな影響を与えることから、地域環境との調和やまちづくりなどに十分配慮していく必要があります。
 このため、外環については、地元区市や地域住民をはじめ多方面の人々と情報を共有し、幅広く意見を聞きながら、さまざまな検討を重ねていくことが必要であると考えています。

1.情報の共有と市民の意見を聞くこと

1)基本的な考え方
市民に対し、情報の共有と参画の機会をより多く設けることにより、透明で民主的に検討を進めます。

このため、次のことを行います。
  • 情報の共有(広く情報を公表し共有する)
  • 意見の把握(意見や意向を把握する)
  • 意見の公表(寄せられた意見やその分析結果を公表する)
  • 意見の反映(意見や意向を計画や広報・広聴の方策に反映する)

2)対象
外環によって大きな影響が及ぶ沿道地域には重点的に情報の提供や意見の把握を行います。また広域的に効果・影響が及ぶことからより広範な地域や人々も対象とします。

3)実施主体
東京都及び建設省が実施します。

4)広報・広聴の方策
市民のニーズや検討状況に合わせて柔軟に実施します。

  1. 多様な手法を活用して外環について広く情報の共有を目指します。
    ・広報紙、パンフレット、インターネットのホームペーシ、記者発表、シンポジウム など

  2. 外環に対する理解や認識のされかたを把握するとともに、広報・広聴の方策自体についての意見も含め、多方面からの意見・意向を把握します。意見・意向を集約・分析した結果については公表します。
    誰もが広く意見・意向を述べられる方法と、意見・意向が定量的に把握できる方法(世論調査方式のアンケート調査)を組み合わせて行います。
    ・はがき、e-mail、専用ダイヤル、専用ファクシミリ、アンケート調査 など

  3. 対話型のコミュニケーションとして、会議形式による情報の共有化や意見の交換を行います。
    ・ワークショップ(まちづくりワークショップなど)、説明会 など


2.当面の取り組み

1)情報を共有する
意見・意向を述べたり、的確に把握するためには、外環についてできるだけ多くの情報を共有することが必要です。そのため、パンフレット、インターネットのホームページなどによる広報を行います。
また、個々の問い合わせや質問に答えていくため、専用ダイヤル(ファクシミリを含む)を開設します。

  • 外環専用ダイアル(ファクシミリを含む) (平成11年5月開設)
  • パンフレット「外環のどうしてこうして…」 (平成11年6月配布開始予定)
  • インターネットのホームページ (平成11年6月開設予定)
  • その他

2)広く意見や意向を把握する
市民をはじめ様々な関係者に、外環がどの程度知られているか、どのような意見・意向があるのかを把握し、今後の検討に反映させるため、アンケート調査の実施やe-mailで意見・意向を把握します。


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資料1 第1回東京外かく環状道路とまちづくりに関する連絡会の開催結果について
資料2 現在までの経緯
資料3 地域状況等について
資料4 外環に関する情報提供について
資料5 多方面の意見を聞くことについて
資料6 パンフレット(別冊)
参考 外環の必要性とその効果PDFデータ