第1回東京外かく環状道路とまちづくりに関する 連絡会及び幹事会の開催結果について
- 1 会議概要
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- 1 日時
- 平成10年3月25日(水曜日) 午後3時〜午後4時30分
- 2 場所
- 都庁第一庁舎33階 N6会議室
- 3 内容
- (1) 連絡会の設立について
- (2) 東京外かく環状道路の概要と経緯について
- (3) これまでの検討状況について
- 4 出席者名簿
- 2 会議の内容
- 1 連絡会の設立趣旨について
- 区市の主な意見
- 議会で、連絡会の設立目的の「計画の具体化に向け…」について、連絡会は計画を具体化するための場ではないかとの議論があった。連絡会は関係区市がそれぞれの立場で意見を述べる場であることを明確にして欲しい。
- 都の考え
- 計画を具体化していくのは東京都であり、連絡会は関係区市及び国の意見を聞く場である。
- 2 進め方について
- 区市の主な意見
- 先走り過ぎているようで、市としても対応しきれなくなりつつあり、そういった状況を国、都は認識し、地元の立場にたって、もう少し慎重に進めて欲しい。
- 隣接市との均衡の中で何とか実現できる方策がないか探っていきたい。早く進めるためには、慎重に進める配慮が必要なのではないか。
- 都の考え
- 関係区市がそれぞれ異なる状況を抱えていることを確認しながら連絡調整を図っていきたい。
- 3 区市のスタンスについて
- 区市の主な意見
- 市としては賛成でも反対でもなく、よく情報を収集し、今後の対応策を検討したい。
- 地元住民の反対活動や、議会に反対の委員会があるなど、行政の対応も難しい状況だ。連絡会については、議会に報告しなければならない。また、それぞれの区市の状況を聞いていきたい。
- 参加することは情報収集のためにもなるので、おかしいことではないと考えられている。区としては、計画を凍結したという意識ではなく、むしろ位置や構造といった原点からの再検討を望んでいる。交通混雑の解消には都市計画道路のネットワークの完成が不可欠であることは間違いない。
- 議会で反対の陳情を採択した経緯があるが、政策の第1が都市基盤整備であるので、外環の計画について反対することはない。
- 区としては、多くの区民の反対は承知しており、都等から正式に話があった場合は、区民や議会の意をたいして判断していく、としている。慎重に対応していく必要があると考えている。
- 区としての対応を検討するために情報を得る必要があり、この会がその公式な場所であると認識している。得た情報は可能な限り、議会や住民に公表し、議会や住民の声をこの場で披露していきたい。
- 議会は外環自体には反対していないが、現計画で進めるのは反対であり、地下構造が議論の前提になるとしている。また、地下構造を前提に上部は区の意見を取り入れられるようにして欲しいなどの意見がある。
- 都の考え
- 地上部のあり方についても、この場で議論していきたい。
- 4 その他 (連絡会の運営等について)
- 区市の主な意見
- 連絡会の「原則非公開」について了承する。
- 地域住民の意見をどのように聞いていくかについては、連絡会としての対応と関係区市のそれぞれの立場での対応とふたつ考えられる。
- 地元には正確な情報が伝わっていないため、住民に不安を与えている。正確な情報を住民に伝えてもらいたい。
- 都の考え
- 基本的には行政間の会議であるため公開はしないが、地域の住民からの意見や学識経験者の意見を聞くことも考えられるので、「原則非公開」 とする。公開とする場合は連絡会で決める。
- 外環とまちづくりだけでなく、地域の住民を含めた都民や学識経験者等から幅広く意見を聞く方策についても議論していきたい。
- 誤った情報で混乱しないようにしていく。今後は、意見を聞く方策等について、幹事会で議論を深めていきたい。
- 3 会議の総括
- 東京都は、関係区市及び国より、連絡会の設置趣旨及び規約について合意を得、本日、連絡会を設置した。
- 関係区市より連絡会の参加にあたって、1連絡会は、関係区市が、それぞれの立場にたって、意見を述べる場であり、外環の計画を策定する場ではない、2情報交換のために参加することに意義がある、等の意見が出された。
- 東京都は、関係区市及び国に対し、1東京外かく環状道路の概要と経緯、2これまでの検討状況について説明した。関係区市及び国から意見等は出されなかった。
- 連絡会は行政間の会議であるが、地域の人々からの意見等を聞くことも考えられるので、「原則非公開」とする。
- 今後は、幹事会で議論を深め、しかるべき時に連絡会に報告し、意見交換を行っていく。
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