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排水施設の監視と制御

 

リアルタイムの統合管理で迅速に制御

 
 外郭放水路の排水施設の監視と制御は、庄和排水機場の操作室で統合管理している。排水制御が放水路全体の水の挙動を支配するうえに、容量にも制約があるので、全施設を総合的に監視、操作することが要求されるからだ。例えば、洪水時に立坑から水が流入すると動水こう配が一様とならないので、立坑の水位の異常上昇を防ぐために、立坑の流入状況や水位を全体的に監視しながら、調圧水槽の水位を適切に制御する。
 操作室は、リアルタイムで監視制御を行う「監視操作システム」や監視制御のガイダンス支援を行う「運転管理システム」、中長期的なデータベース化を図る「施設情報管理システム」などから構成されている。監視操作や運転管理は、すべてディスプレーのタッチ操作やマウス操作で行う。トンネルが水で満管状態になると、短時間でポンプ始動の水位に達する一方、満管になるまでの時間が流入パターンによって大きく変化する。通常の河川管理と違って、迅速な対応と多様な判断操作が必要となる。さらに、排水を開始する前には、排水樋管のゲートを開いておく必要がある。そこで、トンネルの貯留量やその変化量、ポンプ始動までの準備時間などを組み込んで、始動タイミングを適切に判断できるシステムを構築した。
 操作制御設備は、流入河川への逆流防止などを回避するために、迅速で的確に操作できる高い信頼性が求められる。そこで、電源は2系統にして危険分散を図り、2系統相互の電源のバックアップも可能とした。コンピューターも、異常時に制御が継続できる機能を備えている。
 平常時はトンネルをドライの状態にしておくため、排水機場のポンプ設備で排水しきれないトンネル内の水は、第3立坑の一次残水排水ポンプと第1立坑の二次残水排水ポンプで排水する。このポンプの操作も操作室で制御できる。一次残水約67万立方メートルは2台のポンプを使って3日間で倉松川へ排水し、二次残水は農業用水路へ排水する。
 この残水排水ポンプを動かす電線のほか、各立坑の水位計の計測やCCTV設備の監視に必要なケーブルは、トンネルのインバートの中に埋設されている。
 2002年6月から実施している試験通水以降、排水設備と操作制御設備が一体となって機能を発揮して、地域の浸水被害の軽減に役立っている。
 
 
 
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