地域との連携
-
綾瀬川清流ルネッサンス
綾瀬川の情報基地
水質用語
BOD:生物化学的酸素要求量(せいぶつかがくてきさんそようきゅうりょう)
BOD〔biochemical oxygen demand〕とは、河川を対象に水質汚濁を示す代表的な指標で、溶存酸素(DO〔dissolved oxygen〕)が充分に存在する状態で、水中の微生物が増殖呼吸作用によって消費する酸素を指します。
一般的に、渓流等のきれいな水に生息するイワナやヤマメなどは2mg/L以下、比較的汚濁に強いコイやフナなどではも5mg/L以下が望ましいとされています。COD:化学的酸素要求量(かがくてきさんそようきゅうりょう)
COD〔chemical oxygen demand〕とは、水中の有機物等を酸化剤(過マンガン酸カリウム)で酸化するときに消費される酸化剤の量を酸素の量に換算したもので、湖沼を対象に水質汚濁を示す代表的な指標となっています。
DO:溶存酸素量(ようぞんさんそりょう)
DO〔dissolved oxygen〕とは、水中に溶け込んでいる酸素の量で、河川等の自浄作用や水生生物にとっては不可欠なものです。
一般的に、魚介類が生存するためには3mg/L以上、好気性微生物が活発に活動するためには2mg/L以上が必要といわれており、それ以下では悪臭が発生するといわれていますSS:浮遊物質量(ふゆうぶっしつりょう)
SS〔suspended solids〕とは、水中に懸濁している直径2mm以下の不溶解性の粒子物質のことで、このSSが多いと、水の濁りや太陽光線の透過を妨げたり、ひどい場合は魚類のえらを塞ぎ、窒息死させることもあります。
pH:水素(すいそ)イオン濃度(のうど)
PH〔potential Hydrogen〕とは、水溶液中の水素イオン濃度「H+」の逆数の対数をとったもので、PHが7の場合は中性で、7より大きい場合はアルカリ性、小さい場合は酸性となります。
C?-:塩化物(えんかぶつ)イオン
塩化物イオンのほとんどは塩分(塩化ナトリウム)に由来します。海水の場合は約19、000mg/Lで、上水道の水質基準では、味覚の面から200mg/L以下となっています。
パックテスト
パックテストとは、COD(Chemical Oxygen Demand:化学的酸素要求量)等の簡易測定が可能なキットを使用しての水質テストを指します。
キットに付属しているチューブに、採水した河川の水を入れて数分待ち、チューブ内の薬剤により変色した水とサンプル表を比較します。
このパックテストも、透視度計を使用した透視度調査同様、綾瀬川流域の見学会や水質調査で行われています。透視度(とうしど)
透視度とは、水がどの程度透き通っているかを示すものです。透視度を調べるには、規格に基づいた『透視度計』という装置を使用します。
透視度計は、水位目盛りの刻まれた透明な筒でできており、ここに採水した河川の水を入れて調べます。
この透視度計は、綾瀬川流域の見学会や水質調査にも使用されています。透視度計を使用した透視度の調査
1
透視度計の透明な筒に、採水した水をいっぱいに入れ、真上から覗きます。
筒の底には、標識板と呼ばれる十文字の印があり、その印がはっきり見えるまで、底部のコックを開けて筒の中の水を抜いていきます。
2
筒の底にある標識板の印が、図のようにはっきり見えたら、コックを閉じて水を止めます。
3
コックを閉じたら、筒の横に刻まれた水位目盛りを確認します。例えば、標識板の印が確認できた時点で、筒の中の水が30cmの位置にあれば、透視度は30cmということになります。ペットボトルでも簡易的な透視度計ができるよ!
1
ペットボトルを逆さにして、上部をカッターでカットします(ケガに注意!)。フタの裏に、標識板と同様の十文字の印を油性ペンで描き、採水した水を入れます。
2
底のフタに描かれた印が見えるまで、中の水を少しずつ捨てていきます。
3
印がはっきり確認できたら、その時の水位を、定規などを使って計ります。
★ちゅうい!
川の水を採水するときは、必ずお父さん、お母さんと一緒に行きましょう。決して子供だけで行かないようにしましょう!