地域との連携
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綾瀬川清流ルネッサンス
綾瀬川の今を知る
綾瀬川の水環境
水環境改善に向けて
首都圏を流れる綾瀬川は、早くから人々の生活の場として栄えました。
綾瀬川の水は、田んぼから落ちた水や生活排水でできています。そのため、冬には農業用に引いている水が少なくなるため、生活排水だけが流れる汚れた川になってしまいます。その結果、国土交通省が行っている水質検査で、昭和55年から連続して15年間最下位、つまり、「国が管理している河川で最もよごれた川」といわれるようになってしまいました。綾瀬川・大和川・鶴見川のBOD75%値経年変化
国が管理している河川でのワースト3に位置する、大和川、鶴見川、そして綾瀬川のBOD75%値の経年変化です。綾瀬川の水質は、30年前に比べ大幅に改善しています。
BOD:〔biochemical oxygen demand〕生物化学的酸素要求量
BODとは、河川を対象に水質汚濁を示す代表的な指標で、溶存酸素(DO〔dissolved oxygen〕)が充分に存在する状態で、水中の微生物が増殖呼吸作用によって消費する酸素を指します。一般的に、渓流等のきれいな水に生息するイワナやヤマメなどは2mg/L以下、比較的汚濁に強いコイやフナなどではも5mg/L以下が望ましいとされています。
BOD75%値
BODにおける環境基準の達成状況は、河川が通常の状態(低水量以上の流量が流れている状態)にあるときの測定値によって判断することとなっています。しかし、河川の流量が少ない時の水質の把握は非常に困難であるため、BODについては測定された年度のデータのうち、75%以上のデータが基準値を達成することを以て評価しています。
(例):月1回の測定の場合、日平均値を水質の良いものから12個並べたときに、水質の良い方から9番目にあたるのが、75%値となります。
この値が基準値に適合することを以て、当該基準を達成していると見なすこととされています。