江戸川河川事務所内にそびえる地上70mの赤い鉄塔は、日々の通信はもちろんのこと洪水や地震といった災害情報にも迅速に対応するために建造されたもので、高層ビルなどに電波障害を受けずに30kmの範囲まで電波を伝えていくことを可能にしています。街の喧騒が静まり夕暮れ時になるとこの赤い鉄塔は、まるで出発を待つ宇宙ロケットのようにライトアップされ、夜空に浮き上がります。それもしとやかな紫色に染まりだすのです。この色のテーマは「野田の醤油」。地域のために生まれた赤き鉄塔は、この地を育てた産業のシンボルともなって、人々の暮らしを見守っているのです。