世界の大河が多くの都市を生み出したように、江戸川もその沿川の町を大きく発展させてきました。もともと江戸川の役割は、治水面と同時に、当時世界一の人口を誇った100万都市・江戸という一大消費都市へ直結する舟運路として、沿川都市の産業発展に大きく寄与したのです。野田や流山にあっては「水」と「舟運」を利用しての醤油・味噌の醸造業が発達、松戸、市川などは、「交通の要衝」として栄えました。そしてこの関係は、江戸幕府が存在した約300年間続いたのです。
※江戸時代の世界都市の人口:ロンドン約68万人、パリ約50万人