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    20mの高さの壁に刻まれた洪水の記憶

    美しい自然、豊富な魚たち、舟運による繁栄など人々の暮らしにさまざまな恩恵をもたらしてきた荒川も、その名のごとくたびたび荒ぶる川となって流域の生活に襲いかかってきた歴史をもっています。寛保2年(1742)、この時代では最も規模の大きい出水が7月27日から8月2日まで降り続いた豪雨によって起こっています。この時の記録は、現在の埼玉県長瀞町立第二小学校の近くに残されています。ここには、当時の水位を示した魔崖標(まがいひょう)があり、苔むした岩に「水」と刻まれているのです。それも川底から20mを越える位置に。この想像を絶する洪水は浅草を4mの水なかに沈めるほどであったといわれています。

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