1.都市計画道路の整備による渋滞緩和
都市部において交通渋滞が緩和され、物流機能強化、中心市街地活性化等経済社会活動の円滑化に資する。
(例) 環状第8 号線の整備効果
*東京都心部を囲む環状道路の一部
(平成18年5月供用)
開通前 | 開通後 | |
笹目通り経由 | 約73分 | 約40分 |
環七通り経由 | 約77分 | 約44分 |
環八通り経由 | - | 約30分 |
2.連続立体交差事業による整備効果
(1)道路交通面からの効果
連続立体交差事業は多数の踏切を一挙に除却し、交通渋滞の抜本的対策を図る事業であり、交差道路の通過時間の短縮が実現でき、都市交通の円滑化を大きく推進することができる。
(例)小田急小田原線(下北沢駅付近)
(東京都渋谷区、世田谷区):平成25年3月地下化切替
連続立体交差事業により、鉄道により分断されていた市街地を一体化することが可能になる。さらに、連続立体交差事業に併せて駅周辺のまちづくりが促進される。
(例)栃木駅周辺連続立体交差事業(栃木県栃木市):平成15年4月高架切替
→連続立体交差事業に併せて4箇所の土地区画整理事業等により、駅前広場や都市計画道路などの都市基盤が整備され、駅周辺のまちづくりに大きな効果をもたらしている。
(3)鉄道利用者への効果
連続立体交差事業を契機に複々線化事業をあわせて実施することにより、輸送力が大幅に向上し、ラッシュ時の混雑率が緩和されるとともに、所要時間の短縮が可能となる。
また、連続立体交差事業に合わせ、駅舎の改良やホームの改良により輸送力が向上するとともに、高齢者等へのサービスを向上することができる。
市街地において線増事業を実施する場合、既設の踏切の横断延長が長くなり、また、電車の運行本数が倍増するため事故の危険度が増すと共に、踏切遮断時間が増大することから、複数の踏切を一挙に除却できる連続立体交差事業との連携が不可欠
◇線増(複線化・複々線化)による運行本数の増加と混雑率の緩和
(例)京王京王線初台~笹塚:昭和53年10月連続立体交差事業に合わせ複々線化
混雑率224%とは、
体が触れ合い相当圧迫感のある状態
混雑率155%とは、
肩が触れ合う程度で新聞が楽に読める状態