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3環状
一般国道468号首都圏中央連絡自動車道(圏央道)

自然環境と調和した道づくりに向けて
==オオタカと共生する千葉圏央道==

(第12回千葉圏央道猛禽類保全対策検討委員会 開催の報告)

記者発表資料

千葉圏央道沿線において、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の国内希少野生動植物種に指定されているオオタカの生息が確認されています。
このため、オオタカとの共生を目指し、今後の調査の進め方、圏央道がオオタカに及ぼす影響及び保護方策について検討を進めていくため、専門家からなる「千葉圏央道猛禽類保全対策検討委員会(委員長:阿部 學 日本猛禽類研究機構 理事長)」を設置しております。
この度、平成18年10月17日に「第12回千葉圏央道猛禽類保全対策検討委員会」を開催しましたので、その概要についてご報告します。

○これまでの委員会での主な検討内容は以下のとおりです。
・オオタカの生態調査   ・オオタカの保全対策   ・調査及び工事の計画

○第12回検討委員会での主な意見及び了承事項は以下のとおりです。
事業との関係を把握するうえで、今後も基礎データの蓄積が重要である。
事業の実施に際しては、今後もモニタリング調査を継続する必要がある。
営巣適地林への誘導効果を高めるため、代替巣設置林の保全対策と人工代替巣の維持管理についての検討を進めること。
幼鳥及び成鳥の行動の追跡調査について、今後も継続すること。
平成18〜19年に予定している調査・工事について了承されました。

平成18年10月18日

国土交通省
国土交通省関東地方整備局 千葉国道事務所
東日本高速道路株式会社
東日本高速道路株式会社関東支社 千葉工事事務所


記者発表クラブ
竹芝記者クラブ 横浜海事記者クラブ 神奈川県建設記者会
千葉県政記者クラブ 

問い合わせ先
国土交通省 関東地方整備局 千葉国道事務所
調査課長   近藤 雅弘 こんどうまさひろ   
電話043-285-0317

東日本高速道路株式会社 関東支社 千葉工事事務所
副所長  金枝 寿孝かねえだひさたか  
電話043-350-3321





はじめに
千葉圏央道沿線において、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の国内希少野生動植物種に指定されているオオタカの生息が確認されています。
このため、オオタカとの共生を目指し、今後の調査の進め方、圏央道がオオタカに及ぼす影響及び保護方策について検討することを目的として、専門家からなる「千葉圏央道猛禽類保全対策検討委員会(以下「委員会」と言う)」を設立(平成14年4月22日)して、学識経験者等の指導・助言を得ながら慎重に事業を進めていくこととしています。
平成18年10月17日、「第12回委員会」を開催しましたので、その概要についてご報告します。

1.第12回検討委員会について
1) 第12回検討委員会では、これまでの委員会での指導・助言を受けて、以下の内容について報告・検討を行いました。
平成18年生態調査結果について
保全対策の調査・検討について
餌資源量調査に関わる調査結果について
工事影響に関する調査結果について
営巣適地林への誘導試験について
今後の調査計画および事業進捗について
2) 主な意見および了承事項
事業との関係を把握するうえで、今後も基礎データの蓄積が重要である。
事業の実施に際しては、今後もモニタリング調査を継続する必要がある。
営巣適地林への誘導効果を高めるため、代替巣設置林の保全対策と人工代替巣の維持管理についての検討を進めること。
幼鳥及び成鳥の行動の追跡調査について、今後も継続すること。
平成18〜19年に予定している調査・工事について了承されました。

2.検討経緯の報告について
「千葉圏央道猛禽類保全対策検討委員会」の経過については、専門家の意見を聞きながら、オオタカ等の保護に支障のない範囲で公表してまいります。
※オオタカの飛翔状況、営巣地等に関する情報の公表は、営巣地が特定され、密猟のほか、カメラマン、観察者等多数の人々が営巣地近辺に出入りし、繁殖を阻害する恐れがあるため控えさせて頂きますので、ご理解・ご協力をお願いいたします。



《参考資料》



千葉県内の圏央道整備

1)圏央道の概要
一般国道468号首都圏中央連絡自動車道(以下「圏央道」と言う)は、東京都心からおおよそ半径40km〜60kmに位置し、横浜、厚木、八王子、川越、つくば、成田、木更津など主 要な都市を結ぶ環状道路で、総延長約300kmの高規格幹線道路です。
このうち、平成8年3月に青梅IC〜鶴ヶ島JCT(関越道)間19.8km、平成14年3月に青梅IC〜日の出IC間8.7km、平成15年3月につくばJCT(常磐道)〜つくば牛久IC間1.5km、平成17年3月にあきる野IC〜日の出IC間2.0kmが開通しております。その他の区間についても早期開通をめざして鋭意事業が進められており、千葉県区間においては、平成18年度内に、木更津東IC〜木更津JCT間の供用を予定しております。

2)圏央道が担う機能
圏央道は、東京から放射状に延びる東名、中央、関越、東北、常磐、東関道の高速道路や東京湾アクアライン、東京外かく環状道路などと連携することによって、首都圏に流入する交通を分散し、流れを円滑にして首都圏の慢性的な交通渋滞を緩和するとともに、首都圏の様々な機能の再編成や産業活力の向上などを図る上で重要な役割を果たすものです。
千葉県内の圏央道は、茨城・千葉県境から東関道館山線間の延長約95kmで、東京湾アクアライン、東関道館山線、同水戸線などと一体となり、県土の新しい交通軸を形成します。また、新しい世紀の幸せづくり・地域づくりとして、かずさアカデミアパーク構想や成田国際空港都市構想をはじめとする県内のビックプロジェクトの効果を広めるなど、地域づくりを支援するとともに快適な観光・レジャーにも貢献します。

3)千葉県内の事業経緯
香取郡神崎町(茨城・千葉県境)〜香取郡大栄町(東関道水戸線)L=10.7km
平成3年11月25日 事業アセスメント終了
平成4年度 事業化
平成16年度 用地着手・工事着手
平成18年度 調査設計及び用地買収・工事を促進
香取郡大栄町(東関道水戸線)〜山武郡松尾町(千葉東金道路二期)L=18.5km
都市計画及び環境影響評価に向けて調査を促進
平成13年度 着工準備区間
平成18年度 都市計画及び環境影響評価手続中
山武郡松尾町〜東金市〔千葉東金道路二期区間〕L=15.7km
山武郡松尾町〜東金市間については、現在、千葉東金道路二期が供用しており、当面、これを圏央道機能を担うものとして活用する。
東金市(千葉東金道路)〜茂原市(国道409号)L=21.6km
平成12年3月31日 都市計画決定
平成12年7月3日 有料道路事業許可
平成13年度 事業化
平成16年度 用地着手・工事着手
平成18年度 調査設計及び用地買収・工事を促進
茂原市(国道409号)〜木更津市(東関道館山線)L=28.5km
平成4年度 事業化
平成7年3月10日 都市計画決定
平成10年度 用地着手
平成12年7月3日 有料道路事業許可
平成12年度 工事着手
平成18年度 調査設計及び用地買収・工事を促進
木更津東IC〜木更津JCT間の供用予定





首都圏中央連絡自動車道 千葉県内の概略図
首都圏中央連絡自動車道 千葉県内の概略図