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地域との連携

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    荒川ビオトープ

    サシバを呼び戻そう!

    荒川ビオトープは、河口から57km地点の荒川中流部、北本市及び川島町の河川敷につくられています。荒川ビオトープの整備に際しては、かつて確認されていたサシバを呼び戻すことを目標にしました。サシバは、平野部の生態系ピラミッドの頂点に位置する生きもので、50ha以上のよい状態の自然が確保されていなくては、子育てができないと言われています。
    そうしたことから、荒川ビオトープでは、野生の生き物の少ない麦畑や牧草地だったところを変化に富んだ自然に戻し、すぐ隣りの北本自然観察公園と合わせて50ha以上の自然を確保しました。地域の様々な野生の生き物を呼び戻すことによって、再びサシバが子育てできる良好な自然生態系の復活を目指しています。

    荒川ビオトープのサシバ

    サシバは、4月上旬に東南アジアなどからやってきます。平野部から低山帯にかけて10月中旬まで見ることのできる夏鳥です。

    荒川ビオトープ

    北本自然観察公園と一体となった荒川ビオトープは、自然と都市を結ぶネットワークの中心となる、埼玉県平野部の自然の要のひとつです。

    自然の回復は自然にまかせる

    地域の環境NGO

    ビオトープの整備は、地域の環境NGOなどと相談しながら行いました。設計にあたっては、工事の図面だけではなく立体的な模型をつくることで、図面だけでは想像できなかった細かなところまで形にしながら検討しました。ただし、基本的な工事が終わってからは人の手は加えず、また自然の回復を妨げないように、人の立ち入りを禁止しています。

    荒川ビオトープを整備する現場や、あるいは作った模型を前に、地域の環境NGOの方々と何度も話し合い、よりよいビオトープにするための工夫を重ねていきます。

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